6/9にAnthropicから Claude Fable 5 が出ました
「Mythosクラス」という最上位ティアで、初めて一般公開されたモデルらしいです
調べていたら、今は期間限定で無料開放されていると知って(2026/6/10時点)、これは触る前に何者なのか押さえておきたい、と思って書いています 内容は公式情報が中心です
Fable 5 とは(Mythosクラスって何)
Anthropicには、社内に能力の高いモデルがあっても安全面の都合で一般提供を見送ってきた水準があって、それが「Mythosクラス」です Fable 5 は、そこに悪用を防ぐ保護機能をかぶせて一般開放した最初のモデルにあたります
ざっくり整理すると、
- Mythos 5 … 保護機能を外した素のMythosクラス。限定提供
- Fable 5 … Mythosクラスに安全装置を載せて誰でも使えるようにした版
公式は「これまで一般提供したどのモデルよりも能力が高く、ほぼ全てのベンチマークで最先端」とまで言い切っています 得意分野はコーディング、ナレッジワーク、ビジョン、科学研究あたり
何ができるのか
Fable 5 の本領は、単発の回答の賢さよりも、長く複雑なタスクほど従来モデルとの差が開くところにあります
長時間の自律実行
これまでのモデルが途中で息切れしていた長丁場のコーディングや調査を、人の介入なしで走り続けられるようになりました 「賢い」より「粘れる」方向に伸びてきたのが面白いところです
強化されたビジョン
PDFやファイルの中にネストされた図・グラフ・表まで読み解けるようになりました 金融・法務・分析・建築みたいな、ドキュメントが主役の仕事で効いてくる部分です
自己検証
自分の学びをもとにスキルを更新したり、自前で評価用のハーネスを組んだり。動きながら自分のやり方を直していくような挙動が入っています
安全装置のしくみ
調べていて一番面白かったのが、この安全装置の設計です
Fable 5 には3つの分類器が載っていて、サイバーセキュリティ・生物/化学・蒸留(モデル蒸留対策) に関わる入力を検知すると、Fable 5 自身は答えません 代わりに Opus 4.8 が応答を肩代わりします
「危ないトピックは弾く」ではなく「より慎重なモデルに回す」のがポイント しかもこの振り替えが起きるのは平均でセッションの5%未満らしく、最前線の能力は出しつつ、際どい領域だけ一段安全側に逃がす、という割り切りになっています
いつ・いくらで使えるのか
今日(6/10)時点だと、ここがいちばん美味しいところです
claude.ai 側は段階的な提供で、
- 6/9〜6/22: Free / Pro / Max / Team / Enterprise の全プランに追加費用なしで開放
- 6/23以降: プラン枠から外れ、利用クレジット(API従量課金レート) が必要に
Anthropicは「処理能力が拡張でき次第、標準提供に戻す」と言っていますが、時期は未定です
API(従量課金)の料金はこちら
| 項目 | Fable 5 |
|---|---|
| 入力 | $10 / 1Mトークン |
| 出力 | $50 / 1Mトークン |
| コンテキスト | 最大 1M トークン |
| 出力上限 | 128k トークン / リクエスト |
要は今なら claude.ai のプラン内(無料プランでも枠内で)で触れるけど、6/23以降は実質API課金になる、ということ 気になってるなら、無料で全力が出てるうちに一度試しておくのが得です
これから試すなら
冒頭のとおり自分はまだ本格的に触れていないので、同じプロンプトを各モデルに投げて比べる比較記事は別で書く予定です この記事は「何者か」を押さえるところまで
手早く試すなら、無料期間中に claude.ai でモデルを Fable 5 に切り替えて、いつもの作業をそのまま投げるのが早いです 長めのタスクや、図表入りPDFの読み取りみたいな、Fable 5 が強い領域を当てると差が見えやすいかなと思います
まとめ
Fable 5 は「Anthropic史上最強」と紹介されがちですが、実態は**“安全に使える最前線”として公開された版**、と捉えるのがしっくりきます
- Mythosクラスに安全装置を載せた初の一般公開モデル
- 長時間の自律実行・強化ビジョン・自己検証が売り
- 際どい入力は Opus 4.8 に肩代わりさせる設計
- 6/22まで無料、6/23から従量課金(50)
無料期間は6/22まで 触ってみたい人は、このタイミングを逃さないのが吉です